介護職による高齢者への虐待が時々問題となっていますが、この様な問題が起こるのはごく一部の施設です。この問題は介護職にとって、夜勤の時間帯に1人で数十名もの入所者の対応に追われる事が背景になっています。高齢者が介護施設を利用する際に安心できるようにするためには、転職先を探す際に施設の見学などでどういった施設なのか見極める事が大切です。施設で働く職員が介護スタッフだけでなく、看護師も一緒に常駐している施設が安心です。
高齢者が安心して利用出来る介護施設は、介護職員ファーストの体制を整えている所です。研修制度等の教育体制が整っているのは勿論ですが、福利厚生が整っている事が重要です。施設によっては託児所も一緒に設けている所もあり、そういう施設では職員と入所者の家族共に利用出来る所が多い為、小さな子供がいる職員にとっては安心して勤務が出来ます。更に託児所を設けている場合は、子供のパワーが高齢者の生きがいにも繋がると言われています。
高齢者とその家族が安心出来る介護を提供するには、職員同士の連携も必要です。特に新人職員に対しては事務的な指導だけでなく、利用者への接し方に関しての悩みがある時に相談にのってあげる事も大事です。他にはそれぞれの利用者に関する細かい情報を共有する事も、安心してもらえる介護を行う上での重要な要素となります。施設によっては介護職は施設で仕事をするというより、入所する老人と一緒に暮らすという感覚を持たせる教育方針を掲げている所もあるようです。このような取り組みが、高齢者が安心できる介護に繋がるのでしょう。